西尾泰和

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人材育成

2002年、20歳のとき、IPA未踏ソフトウェア創造事業「未踏ユース」の初年度に採択され、翌年スーパークリエータに認定されました。 資金とメンタリングを受けて自分のプロジェクトに没頭できたこの経験が、研究者・エンジニアとしての出発点です。 その後の20年は、育ててもらった側から育てる側へという移行の物語でした。 現在は未踏ジュニア(小中高生クリエータ支援プログラム)のコファウンダー・メンターを務めています。

なぜ取り組んでいるか

若い人が独創的なプロジェクトに挑戦できる環境を作ることは、私の関心軸「知的生産性の向上(手段)と文明の進歩(目的)」の、いちばん時定数の長い実践です。 一人の知的生産性をツールで高めるのが数年単位の話だとすれば、次の世代のクリエータを育てるのは数十年単位の話です。 自分が未踏で受けた支援を次の世代に送る、恩送りでもあります。

教える側としての原点は大学院時代にあります。未踏でのゲノム可視化プロジェクトがきっかけでバイオインフォマティクスの研究室に進み、後輩にプログラミングを教える立場になりました。そこが「比較ゲノム学」の研究室だったことにちなんで、「比較プログラミング言語学」と称して複数のプログラミング言語を比較しながら教える教材を作りました。この経験がのちの『コーディングを支える技術』(2013)にダイレクトにつながっています。

また、教える実践は「学び方」自体を研究対象にすることと表裏一体でした。 灘や京大サマーデザインスクールで「学び方のデザイン」を講じ、WEB+DB PRESS に「エンジニアの学び方」を書いた経験は、のちの『エンジニアの知的生産術』(2018)につながっています。

実践の記録

未踏ジュニアのメンターコミュニティは、その後の活動の合流点にもなりました。 都知事選2024で協働した安野貴博氏とは、もともと未踏ジュニアのメンター同士として面識がありました。 また Plurality Tokyo(2023)の発起人の一人・新美陸人氏は未踏ジュニアの修了生で、Pluralityの概念は未踏ジュニアのコミュニティでも早くから話題になっていました。

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このページは 2026-07-29 時点の記録です。人材育成は進行中の実践であり、このページには今後も追記されます。