西尾泰和

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高次元ベクトルの可視化

私は大学院で高次元ベクトルの可視化を研究していました。 何千次元もあるデータを、人間が眺められる2次元・3次元の地図へ射影する。 この一本の技術の縦糸は、遺伝子発現データ(博士課程)→ 単語(word2vec)→ 人々の意見(ブロードリスニング)と、対象を変えながら20年以上ずっと私の仕事の中心にあり続けています。

私は博士取得後にアカデミアに残らず、ソフトウェアエンジニアになりました。 いわゆる研究者としての道は歩んでいません。 それでも大学院で身につけた「高次元データを地図にする」という発想は、対象を変えて何度も私の仕事の中心に戻ってきました

一本の線でつながっている

高次元ベクトルの可視化には、対象が何であっても共通する性質があります。 2次元に落とした散布図の縦軸・横軸そのものには意味がありません。 点の位置が表すのは「ベクトル同士の相対的な近さ」だけで、「右上だから良い」といった解釈は誤りです。 これは意見のブロードリスニングでいつも注意することですが、 20年前に遺伝子発現データを球面SOM(自己組織化マップ)に投影していたときも、まったく同じことを言っていました。 似たものが近くに集まる地図を作り、そのクラスタを人間が読む — 技術の対象は分子から言葉へ、言葉から声へと変わっても、やっていることの骨格は変わっていません。

実践の記録

つまり、大学院で研究していた高次元ベクトルの可視化という技術が、 20年後にブロードリスニングという全く別の応用領域で、私の仕事の中心に戻ってきたことになります。

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このページは 2026-07-29 時点の記録です。可視化の対象は今後も広がりうるため、このページには追記されることがあります。